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M dot Strange氏の3作目のファンタジーアニメーション『I am Nightmare』でCinema 4Dの力を発揮 映画祭で受賞経験のある映像作家による新作長編アニメーション。個人のアニメーション制作で考案したワークフローとは。

映画祭で受賞した経験のある映像作家M dot Strange氏の新作長編アニメーション『I am Nightmare』は、Maxon Cinema 4DとBodyPaint3Dで制作されました。この映画はこれまで彼が制作した自主制作アニメーション『Heart Strings Marionette (2012)』と2007年サンダンス映画祭でプレミア上映、モントリオールで開催されたファンタジア映画祭で、最も革新的な映画賞を受賞した『We Are the Strange (2007)』に続く新作です。

Strange氏は、Cinema 4Dを使い一年余りで『I am Nightmare』を制作しました。空想上のキャラクターと絶えず霧に包まれているようなミステリアスな雰囲気が魅了するこの映画は、1420シーンで構成されており、上映時間は127分にも及びます。Strange氏は、演技、声、アニメーション、編集やカメラワークと複雑な映画制作プロセスにおいて、3Dソフトウェアは合理化にうってつけだったと強調しています。

「Cinema 4Dは、コンピュータの中の映画スタジオのようなものです。使いやすく完璧な構成のアニメーションスタジオと、3DCGアニメーションを個人で制作するには無比のパフォーマンスを誇る機能に富んだ強力なツールを与えるのです」とStrange氏は言います。

Strange氏は背景セットにMoGraphを使いました。人形のようにデフォルメされたキャラクターたちは、キーフレームとプロシージャルアニメーションのテクニックを組み合わせています。BodyPaint 3Dは、すべてのモデルと小道具を塗るのに使い、セットは一般的なテクスチャをシンプルに加えるかわりにラフに作り手描き感を出しました。

『I am Nightmare』の制作では、1400を越えるシーンのアセットにアニメーションをつけたりうまく扱うために、 Strange氏はコンテツブラウザを活用して、Cinema 4Dを『生きているストーリーボード』からすべての素材を管理する『デジタルの倉庫』としてコンテンツブラウザを活用しました。また、彼はCinema 4Dのキャラクターアニメーションとすべてのキャラクターに共通のアニメーションをつけることができるモーションクリップの機能も使用しました。

この作品で欠かせない霧が立ちこめているような雰囲気作りに、Strange氏はCinema 4Dのライトのボリュームと可視照明機能の強力なライティングシステムを活用しています。Cinema 4Dの機能である振動タグと変位デフォーマは、ノードベースによる視覚的なエクスプレッション機能のXPresso上でシーンに対してドラッグ&ドロップができ、ランダムにおもしろい動きを加えることを可能にしました。

Cinema 4Dのあらゆる機能を活用した『I am Nightmare』のワークフローについてのさらなる情報は、CGS Featureでご覧ください。

メイキングはこちら。

Mysterious Doll StudiosとI am Nightmareのさらなる情報についてこちら: http://iamnightmare.vhx.tv

この自主制作アニメーションはStrange氏によって配給されており、またこちらでオンライン購入できます。