スペインのラス・ファリャス祭りのために巨大彫刻を制作 キャラクターアーティストのMoisés Ojedaは、いかにして年間行事のためにZBrushを使って様々なキャラクターを作成したか。
Moisés Ojedaはアニメーション業界でキャラクターモデラーとして働き、映画のキャラクターを作成している。しかし彼は、スペインのバレンシアで毎年行われる数週間にわたる祭り、ラス・ファリャス祭との創造的なコラボレーションでも活動している。
祭りのための3D彫刻家として、OjedaはZBrushを使用して、40～50フィート（約12～15メートル）の高さにもなる風刺的なキャラクターモデルを作成し、彫刻（ファリャス）として3Dプリントした。これらの彫刻は市内の各地域に設置され、祭りの最終日に地域の祝賀行事の一環として燃やされる。
私たちはOjedaに、祭のために巨大なキャラクター彫刻をどのように作成するか話を聞いた。
3Dアーティストとしてのキャリアはどのようなスタートでしたか？
Ojeda: 私が3Dを学び始めたのは10年以上前のことです。その前は、2Dのイラストレーションや伝統的なアニメーションの方が得意でしたが、それだけで生計を立てるのに苦労していました。3Dの世界は非常に技術的な世界に思えたので、最初は3Dに取り組むことに消極的でした。しかし、バレンシアのアニメーション学校で3Dを学び始め、ZBrushと出会いました。
このソフトウェアに一目惚れして、3Dの作業が技術的な観点から見て思っていたほど複雑ではないことに興奮しました。ZBrushは芸術的なバックグラウンドを持つ人々にぴったりで、最終的にはアニメーション業界でキャラクターモデラーとして活動する3Dキャラクターアーティストになりました。
ラス・ファリャス祭とそれに関わることになったきっかけ教えてください。
Ojeda: この祭は古い大工の伝統に由来しており、春の訪れを祝うものです。木製の構造物が冬の間に灯りを支えるために使用され、春が来ると、これらの構造物が燃やされました。時が経つにつれ、使い古された持ち物やぼろ布が火に加えられるようになり、木製の構造物により人間らしい外見を与えられるようになり、現代の祭で見られる彫刻へと進化しました。
数年前から祭の彫刻の依頼を受けるようになりました。最初は小規模なコラボレーションが多く、通常はバレンシア市外の小さな町や低いカテゴリーのものでした。時間が経つにつれ、祭に関わるワークショップが私の仕事を知り、より大きな彫刻の依頼を受けるようになりました。現在では最高カテゴリーで作業をしており、これはより多くのキャラクターと複雑な構成を持つ彫刻を意味します。
制作どのように進めていますか？
Ojeda: バレンシアの各地区の協会が、大人用と子供用の2つの彫刻を作るためにワークショップに依頼します。大人用のモニュメントは大きなもので、通常は風刺的で、現在の社会や政治的な問題を反映します。
2Dアーティストがイラストを作成し、そのドローイングを元に彫刻していきます。全てのプロセスにチーム全体が関わり、私の役割はコンセプトドローイングを3D彫刻に変換することです。
最終的なポーズに近い対称的なポーズでキャラクターをモデル化します。キャラクターがほぼ完成すると、ZBrushのトランスポーズマスターを使用してポーズを最終的に固めます。動きや表情に満足したら、作業中に壊れた部分を修正し、再モデル化します。次に、DynaMeshを使用して様々な部品を一つのピースに溶接し、デシメーションマスターを使用してモデルを3Dプリント用に準備します。
プロジェクトにおける創造性と技術的な制限のバランスはどのように取っていますか？
Ojeda: 私にとって、彫刻の芸術的な側面が最も重要です。芸術的な観点から彫刻に満足していれば、どのような技術的なアプローチやツール、プロセスを使用したかはあまり重要ではありません。もちろん、非常に重要な技術的な側面もあります。
例えば、私はZリメッシャーを使用し、彫刻されたディテールを常に再投影します。これにより、メッシュを整頓し、プロジェクトの最後まで彫刻をクリーンに保つことができます。
プロフェッショナルな仕事は、祭のプロジェクトとどのように関連していますか？
Ojeda: アニメーション業界でキャラクターモデラーをしていることが、この祭の彫刻でとても役立っています。アニメーターはキャラクターを対称にモデル化することに慣れており、これは祭の彫刻を作る際に非常に便利です。時間が経つにつれて、私は対称の段階でまだ存在するキャラクターのライブラリを構築し、新しいキャラクターを一から作る代わりに、それらを再利用したり適応させたりしています。
アニメーション業界では、ほとんどの時間を技術的な問題に対処することに費やします。1年に数キャラクターしか完成させないこともありますが、この祭では短期間に多くのキャラクターを彫刻することになります。多くのモデルをさまざまなスタイルで素早く作成する必要があるため、これはアニメーションでのキャラクターモデラーとしてのスキルを向上させる貴重な経験となっています。
ペンシルベニア州フィラデルフィアに拠点を置くライター、Logan Baker。